平成23年 新春を寿ぐ |
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皆様には、ご壮健で新しい年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。 昨年中は、組合事業推進に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 昨年は、政府が発表しました月例経済報告によりますと、第3四半期まで景気は持ち直しの方向で表現されていましたが、北海道、取分け印刷産業においては全くその実感がありませんでした。第4四半期からは足踏み状態と下方修正され、一層厳しさが増大しております。 このような厳しい経営環境にありましたが、皆様のたゆまぬ経営努力により企業の維持・発展が図られ、新しい年を迎えられましたことはご同慶の至りです。 本年、北海道印刷工業組合は、これまで培ってきました事業の成果と実績を踏まえ、組織の拡大、広報活動の強化、明日に向かって「魅力ある業界づくり運動」の展開、「印刷の月」行事の取り組み、共済事業への加入促進、福利厚生事業の実施、組織・財政状況の検討を柱とした各種事業を積極的かつ強力に展開して参ります。 また、8月には、情報技術が急速に進展している時代にあっての印刷産業の新しい方向性と位置付けを見出す契機として、「第29回北海道情報・印刷文化典オホーツク大会」を、3年振りにオホーツク支部主管により網走市で開催します。全道の組合員が一堂に会し、直面する問題を討議し、経営基盤の安定強化を図り、組合員の親睦を深め、連携をより強固にし、新しい時代の印刷産業を広く社会にアピールしていきます。 さらに、当組合は昭和15年1月に設立以来、先達のご努力とご尽力により、昨年で70年を迎えました。この歴史を引き継ぎ、新しい時代にさらなる発展を期すため、同文化典において「設立70周年記念事業」を併せて開催します。 組合員の総力を結集して成功を収めなければなりません。どうか皆様の絶大なご協力をお願い申し上げます。 平成24年9月に開催が決定しました「2012全日本印刷文化典北海道大会」は、昨年の岐阜大会において“次は北海道で 昨秋、全印工連産業戦略デザイン室から、2020年の印刷産業をデザインした「産業成長戦略提言2010」が発表されました。厳しい予測と希望の持てる将来像がデザインされています。良きあの時への景気回復を夢見つつも、ニューノーマルといわれる時代を真摯に受け止め、新たな時代の企業構築に、この提言をそれぞれが咀嚼し、進取な精神と不断の努力で取り組まれることが肝要と存じます。 ワンストップサービスを具現化し、お客様も私も「日日是好日」でありたいと想う新年です。 最後になりましたが、関係諸官庁、各機関・団体をはじめ関連業界ならびに組合員の皆様の一層ご理解とご協力をお願い申し上げ、新しい年が皆様にとりましてより佳い年となりますようご祈念申し上げます。 |
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年 頭 所 感
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昨年の我が国経済を振り返ると、夏頃まで持ち直しの動きが続いてきたものの、秋以降は海外経済の減速や円高の進行等により足踏み傾向となりました。北海道経済においても、持ち直しの動きが一服し、雇用や中小企業を取り巻く環境には依然として厳しいものがあります。 経済情勢に機動的に対応しつつ、中長期的な経済成長を実現するため、政府においては、昨年6月に「新成長戦略」を決定しました。9月以降は「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」として、22年度予備費や補正予算を活用し、中小企業金融対策、需要・雇用創出、技術開発等を速やかに実行に移してきており、23年度予算と併せ政策対応に万全を期してまいります。 円高やデフレ、国際競争の激化など厳しい経済環境が続く中で、企業の日本国内での投資・事業活動を促進することは新成長戦略の重要な柱の1つであり、23年度税制改正大綱においては、我が国の法人実効税率の5%引下げや中小法人向け軽減税率の3%引下げが盛り込まれました。引き続き、経済産業省では、国内投資促進や中小企業の海外展開支援に向けた施策の検討・実施を進めてまいります。 昨年は15年ぶりに日本がAPEC議長を務めた年でした。6月には札幌で貿易担当大臣会合が開催され、11月に横浜で開催された首脳会合では、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への道筋やAPEC地域の成長戦略等の方向性が示されました。また、「包括的経済連携に関する基本方針」が閣議決定され、我が国においても「国を開き」、「未来を拓く」観点から、世界の主要貿易国との間で高いレベルの経済連携を進め、同時に、農業分野等において、必要となる競争力強化等の抜本的な国内改革を先行的に推進することとしております。 このような環境変化の中で、北海道経済の自立的発展を実現していく観点から、当局においては、国としての方針を踏まえつつ、以下を重点とした政策展開に努めてまいります。 第一に、北海道の優位性がある食関連分野については、引き続き関係機関と連携しつつ、地域を挙げて「食クラスター」活動を推進し、高付加価値の産業拠点づくりを進めます。また、着実に成長しているバイオ・IT等の新分野や、強力な北海道ブランドを持つ観光・コンテンツ分野との連携を強化するとともに、前述の国内投資促進や中小企業海外展開支援の取組と併せて進めることにより、地域をけん引する「食の総合産業」の確立を目指します。 第二に、ものづくり産業については、競争力のある独自技術を持ちチャレンジする企業を倍増する観点から、経営力強化、人材育成、ネットワーク形成等の取組を支援します。 第三に、北海道の自然条件を活かした雪氷冷熱・バイオマス等の新エネルギーの導入や省エネルギーを進めるとともに、天然ガスの導入促進や原子力利用の着実な推進等を通じ、エネルギーの安定供給を果たしつつ低炭素社会実現を目指してまいります。 第四に、地域社会の課題を解決する観点から、中心市街地・商店街の活性化等まちづくりやソーシャルビジネスを支援するとともに、安心・安全な社会の構築を目指し、悪質商法対策など消費者利益の増進に努めます。 当局といたしましては、現場主義の原則に立って企業や関係機関の声を伺い、地域経済の実態を十分踏まえた上で、スピーディにこれらの施策を展開し、地域経済の自立的発展に貢献してまいります。本年におきましても、関係各位の一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 本年が皆様にとって実りの多い飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。 |
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年 頭 所 感 |
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お陰をもちまして、私も知事に就任してから今年で8年目を迎えました。この間、多くの難題に直面し、本当に目まぐるしい毎日ではありましたが、常に道民の皆様にとって、そして明日の北海道にとって何が大切かという視点に立ち、私の持てる全ての力を傾注してまいりました。様々な形で、温かいご支援をくださいました皆様に心から感謝を申し上げます。 さて、昨年を振り返りますと、一昨年の政権交代により政治や行政のあり方が大きく変化する中、北海道新幹線やHACなど交通行政に係る諸課題をはじめ、国のTPP協議を巡る動向やロシアのメドヴェージェフ大統領の国後島訪問、さらには相次ぐ局地的大雨被害や異常気象に伴う農業被害など、本当に様々な事案や課題に直面した一年でありました。こうした課題への対処や一日も早い景気・雇用の回復に向け、多くの方々の知恵と力を結集し、あらゆる手段を講じながら、全力で取り組んでまいりました。 一方では、日本APEC貿易担当大臣会合や日中韓環境大臣会合といった国際会議の道内開催をはじめ、上海万博における「北海道の日」の開催、本道と韓国ソウル特別市との友好交流協定の締結、全国で開催された北海道物産展や本州における道産品アンテナショップの盛況、道営競馬事業の収支改善や北海道米新エースのゆめぴりかの本格販売、そして鈴木章北海道大学名誉教授のノーベル化学賞受賞など、「北海道価値」の様々な魅力が内外に大きく発信され、北海道の明日につながる着実な歩みが見られた一年でもありました。 また、北海道ならではの総合産業化を目指す食クラスター活動の展開をはじめ、環境配慮型データセンターの立地、一村一炭素おとしや排出枠取引など地球温暖化対策を地域活性化につなげる取組の展開など、現下の厳しい現状を乗り越え、自らの将来を切り拓こうとする頼もしい動きが各地で一層広がりを見せてきているものと実感しております。 いま北海道は、全国を上回るスピードで人口減少や少子高齢化が急速に進行する中、経済・雇用をはじめ、暮らしの安全・安心の確保や多様化する環境問題への対応など多くの課題に直面し、本道の将来を左右する「時代の大きな分岐点」を迎えています。こうした転換期は、時に私たちに試練をもたらす一方、北海道の飛躍につながる大きなチャンスを与えてくれるものでもあります。 この北海道には、豊かな自然環境や安全・安心でおいしい食、人々を魅了する観光資源、多彩な自然エネルギー、自然と共生する縄文やアイヌ文化、そして地域を支える人財など、世界に誇る素晴らしい「北海道価値」があります。私は、時代の潮流を追い風にして、北海道の未来図を描きながら、多彩な「北海道価値」を具体的な「カタチ」にする様々な取組を戦略的に推進していくことにより、この北海道は、必ずや変革の時代に大きく飛躍する「21世紀の希望の地」になるものと確信しています。 歴史的な転換期を迎えている今日、直面する困難を確実に乗り越え、将来を担う子どもたちが誇りを持てる新生北海道を創り上げるためにも、残された任期、ふるさと北海道への限りない思いを胸に、道民の皆様と手を携えながら、道政の推進に全力を尽くしてまいる決意ですので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 新しい年が、皆様にとりまして、輝かしい年になりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。 | |||||||
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勇気をもってトライ |
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昨年は、民主党政権の外交および経済対策等に対する無策ぶりが露呈し、日本の国土をどう守るのか、日本の経済、企業をどう守るのかが問われる年であったと思います。また、電子書籍元年と言われるきっかけとなった携帯情報端末の普及、インターネットの大津波、電子出版など印刷業界を取り巻く環境も大きく変わりました。 2008年のリーマンショック以降、日本経済は先の見通せない難局が続いており、印刷業界も同様のことが言えます。そのような中、全印工連は昨年の全日本印刷文化典in岐阜で、印刷産業の将来展望を開くべく「産業成長戦略提言2010 ソリューション・プロバイダーへの進化」を発表しました。印刷産業界の将来像、これからの可能性と目指すべき進出分野等について提言できたことは、印刷産業の存在意義を改めて内外に示すとともに、各社の新たな成長戦略の指針として役立つことと思っています。 また、昨年は新たな、そして画期的な事業がスタートした年でもありました。それは「全印工連特別ライセンスプログラム」です。これまで、組合員の皆様に直接的なメリットを提供できる事業はほとんどありませんでした。事業を進めるにあたって全国各地で説明会を行い、多くの叱咤激励を頂戴しましたが、一貫して訴え続けたのは、各社のコスト削減、著作権侵害リスク軽減、社会的信用度の向上など、様々なメリットを提供することができるということでした。多くの組合員のご協力をいただき無事スタートすることができましたが、今回の事業は全印工連事業の新たなビジネスモデルになり得るものと考えています。 今年は兎年です。業態変革も「兎を見て犬を放つ(今から取り組んでも決して遅くはありません)」です。また、取り組むにあたっては、「脱兎の如し(すばやく取り組む)」が肝要ではないでしょうか。 全印工連は今年も、行動力あふれた組合を目指して、さまざまなトライをしていきたいと思います。組合員の皆様もクライアントにとって、社会にとって不可欠な、そして将来にわたって発展できる会社となるよう、足元の変化に応じて即実践できる業態変革事業に、より一層トライしていただきたいと思います。 最後になりましたが、皆様の益々のご健勝と企業のご繁栄を祈念申しあげ、新年のご挨拶といたします。 |
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