組合からの脱会に歯止めがかからない。
その主な理由は、「メリットがないから」。
入会が増えない理由もそれだろうし、脱会を考えている理由もそれだろう。
では、メリット(merit)とは何か? どういう意味か?
英語本来の意味は、「メリット」=「価値」である。
インターネット上で意味を引くと、「利点。それがある事で得をする物やことがら」と出てくる。
しかし、主な理由として使われるメリットは、本来の「価値」という意味ではなく、「報酬」という意味で日常的に使われているのではないか?と最近、つくづく思う。
「報酬」=「対価」を得ようということである。
「対価」とは、「他人に自分の財産や労力などを提供した報酬として受け取る財産上の利益」のことである。
「価値ある行為」と「報酬を伴う行為」は、全く違う。
メリットがないという理由だと、その行為に社会的価値を見失い、個人的報酬ばかりを期待するようになった結果、当然の義務までもが「ボランティア」のように祭り上げられるようになったということになる。
公益は見えにくいが、私利はわかりやすい。しかし正当な私利を得るためには、公益の器が必要だと考える。
自社1社だけで出来ることは限られているし、ごく小さい。
「稼ぎ」と「勤め」
公器をしっかり守りながら、稼げるフィールドを耕し大事に稼いでいく。
公器とは何か?
それが、組合ではないのか?
「組合」とは何か?
それは、「参加して創るもの」 そう、考えている。
なにを創るのか?
業界の将来、未来ではないのか?
我々の義務とは何か?
「業界」として、何を残したいのかを社会に提示し続けることではないのか?
言葉じりをとって言っているのではない。
全くの私見であるが、私(=私の会社)はそう考えている。