「Japan Color認証制度」の概要
社団法人印刷産業機械工業会(JPMA)は、平成20年12月から産学官で検討を進めてきたオフセット枚葉印刷における標準印刷色「枚葉印刷用ジャパンカラー2007」(社団法人日本印刷学会制定)を基準とした「Japan Color認証制度」を、平成21年5月から実施している。
「Japan Color認証制度」は、ISOと整合性を図り、Japan Colorという日本の標準的な色の基準に基づいて、適切に印刷できるか否かについて印刷会社等の認証を行う制度である。
同認証制度の普及に伴い印刷物の校正等に必要とされる人・物の移動の低減が期待され、低炭素社会の実現に向けた印刷関連業界としての新たな取り組みとして注目される。
Japan Color認証制度は、経済産業省・印刷機械メーカー・プルーフメーカー・インキメーカー・(社)日本印刷学会・(社)日本印刷産業連合会・全日本印刷工業組合連合会等の協力を得て実施している。
認証制度は、印刷会社向けの印刷認証制度として「Japan Color標準印刷認証」と「Japan Colorマッチング認証」、プルーフ認証として「Japan
Colorプルーフ機器認証」と「Japan Colorプルーフ運用認証」を先行して推進している。
標準印刷認証は、Japan Color2007規定値(ベタ許容値、50%ドットゲイン)をクリアするとともに連続的に安定した印刷物が生産できる能力があるかどうかを判断する。
マッチング認証は、標準印刷認証を上回る品質レベルを要求し、カラーマネージメントなどの技術を駆使して見た目が一致した印刷物を作る能力を判定する。
プルーフ機器認証は、ベンダー等に対して、印刷用のプルーフを出力できる能力のある機器であるかどうかを判定する。
プルーフ運用認証は、デザイン会社・印刷会社等に対してプルーファの保守管理がされて支障なく実運用されているかを判定する。
従来、出来上がった印刷物の良し悪しは、お客様の目によって決められており、明確な基準がない中で印刷物は作製されている。印刷物の発注者、デザイナー、カメラマンなどからの色再現の要求に印刷会社は度重なる修正や刷り直しで対応しているのが実情である。このような状況を生じているのは、印刷物作製に関しての標準的な基準がなく、認定する公の機関がないことが大きな要因となっている。
|
Japan Color認証ロゴマーク |
そこで、発注者がJapan Colorで指定したとおりの色が適切に印刷会社で再現されることを一般化する基準を策定し、Japan Color認証制度が創設された。
Japan Color認証を受けた印刷会社は、Japan Color認定のロゴマークが使用可能となり、Japan Colorでの印刷が適切に行えることを対外的にアピールできる。
Japan Color認証制度についての詳細は、(社)日本印刷産業機械工業会へ問い合わせください。
(社)日本印刷産業機械工業会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8
機械振興会館
TEL 03-3434-4661 FAX 03-3434-0301
URL:http://www.jpma-net.or.jp/ |
「Japan Color標準印刷認証」の流れ
|
|
|