印刷燦燦
「ゴルフは心」

監事 川口  亨
三条印刷株式会社代表取締役

 20年程前にテレビで女子ゴルフを観戦していたが、大迫プロが2打差の2位で最終ホールのグリーン上にいた。1位は未勝利の美人プロ(神崎?)が1m弱のボギーパットに取りかかっていた…少々ぎこちない感じがした…なんとそこからスリーパットしたのである…大迫の顔がアップで映された、『この子何やってんの』と、言わんばかりであった…それ以後新聞紙上等で美人プロの名前を見ることは無かった。
 何度も優勝しているジャンボ尾崎が一打リードして最終ホールのグリーン上で1.5mのフックラインのアドレスに入っていた…ギャラリーは息を潜めていた…が其の後アドレスを止め、顔をしかめて右手を肩の近くまで上げて右手を振り出したのである…その姿を見てギャラリーはどっと笑ったがすぐ静寂となりアドレスし直してフックラインを入れてジャンボの優勝が決まった。何度も優勝しているジャンボもこの一打となるとシビレるのである。
 ゴルフを始めたのは、42歳の頃と記憶している。得意先の上手な方に、初心者だからと、石狩の河川敷に連れて行ってもらい144でラウンドしたのを覚えている。
 其の後、月一のゴルフであったが、ドライバーショットをすると古傷の右肩が痛むのである。要は力の入り過ぎである。学生時代に器械体操の練習で何度も肩、腰、足首を痛めその後遺症から来ているのである。怪我を完治させないで何度も繰り返した事により慢性化してしまった。月一のゴルフをしているうちに、プレー中に段々と胃が重たくなりプレー後の食事が進まなくなり、体調が思わしくないので家で休んでいる内に、お腹の調子が思わしくないのでトイレへ行くと、本人もビックリする黒便が出るのである。
 こんな事が三度続いたので、札医大で上から下までカメラで調べてもらったが、悪いところが無いのである。技師さんが怪訝そうに『如何して来たの』と尋ねるのでゴルフをしたあと黒便が出るので、と言ったら『フッフッ』と笑われた。検査結果異常無しから一考しまして、とにかく力を抜いてプレーすることを心がけたら…肩の痛みと黒便は出なくなった。自分では気が付かないが、ガチガチの状態でゴルフをしていたのである。
 7年程前にチサンでプレーしたとき、90を切ったことが無かったがアウト43インの10〜15まででツーバーディー、ツーボギーで来ていた…同伴者が何か囁いていた。私もカードを見て残り3ホール、ボギーでいいな…と思ってプレーしたら、なんとトリ、トリ、トリの45ではないか…88でプレー出来たので十分であるが、心の悪戯と未熟さがモロに出てしまった。
 心と二人連れ、悪戯と未熟さとも一緒になって楽しくプレー出来ればそれで良いのに。

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