セミナーの第1講は、9月4日午後1時から講師に富士フイルムグラフィックシステムズ(株)デジタルプレス事業部課長の宇田謙二氏を迎え、「デジタルプレスの虎の巻」をテーマに開催された。
宇田講師は、カラーデジタル印刷機が市場に導入されてから10年が経過し、デジタル印刷機に加え、周辺ソフト、後加工機と幅広いラインナップが揃い、デジタル印刷ビジネスに取り組む環境が整ってきたとし、「デジタルプレスの実践」をキーワードにデジタル印刷エントリーモデルと周辺ソフトの組み合わせで、小ロット・バリアブルからプルーフまで具体的な事例を交えて説明した。
セミナーの第2講は、9月4日午後3時から講師に(株)小森コーポレーション営業技術部の平田素康氏を講師に迎え、「オフセット印刷の環境対応」をテーマに開催された。
平田講師は、オフセット印刷ではいろいろな環境対応が求められているとし、環境規格のISO14001などを取得して企業のイメージを上げる、法規制を守り印刷資材の廃棄などで違反をしない、環境適合マーク付の印刷物で競争力を高める、環境配慮型の資材・システムを取り入れる、値上がりした用紙などの資材の無駄を削減し、同時にコストダウンするなどの取り組みについて説明した。
セミナーの第3講は、9月5日午後1時から講師にコニカミノルタグラフィックイメージング(株)マーケティング部課長の杉山晴美氏を迎え、「デジタル印刷で広が世界」をテーマに開催された。
杉山講師は、印刷産業全体を見るとなかなか成長が見込めない中で、オンデマンド印刷市場は規模は小さいながらも高い成長を維持しているとし、一方でこれまでは期待先行で導入が進んできたこともあり市場開拓や成功事例が実感できなかった。ここ数年は機器の導入も進み成功事例も出てきたとし、オンデマンド機導入後の成功パターンや営業活動の広がりについて説明した。
セミナーの第4講は、9月5日午後3時から講師にフォントワークス(株)LETSプロジェクトマーケティング本部販売推進課課長の仁田野良介氏を講師に迎え、「新たなフォント環境の展開」をテーマに開催された。
仁田野講師は、DTP環境は新環境への移行が最終段階に入り本格的なOpenTypeの時代になってきて、最近ではさまざまなメディアへの展開が課題となっている。多書体の現在は、フォントの担う役割は大きくなっているとし、各種メディアでの使用許諾などについて説明した。 |