平成20年新年交礼会が盛大に開催
北海道印刷関連業協議会
 北海道印刷関連業協議会の平成20年新年交礼会が、1月10日午後5時から札幌市中央区の札幌グランドホテルで、多数の来賓と印刷・関連業者350人が出席して盛大に開催された。

 最初に、岡部康彦協議会会長が年頭のあいさつに立ち、多数の来賓と参会者にお礼を述べた後、「昨年政府が発表した月例経済報告では年間を通して景気は一部には弱さが見られるものの回復しているとなっているが、北海道においては全くその予兆すら感じられなかった。印刷業界においては原油価格の高騰により原材料である印刷用紙をはじめ諸資材が軒並み値上げされ、業界を挙げてお客様に印刷料金への転嫁をお願いしているがなかなか思うような結果にならず苦労している。全印工連では社会が大きく変化するなかで自分達も変革していかなければ生き残れないということで業態変革推進プラン2008計画を策定し、組合員企業の活性化に向けて全国展開をしている。今年8月には十勝支部主管により第28回北海道情報・印刷文化典十勝大会を帯広市で開催する。全道の組合員が一同に集まり直面する問題を討議し、組合員の親睦を深め、新しい時代の印刷産業を広く社会にアピールする大会である。成功に向けて皆さんの絶大な協力をお願いする。また今年は北海道洞爺湖サミットが開催される。関連する印刷物が大量に道内印刷企業に発注され、それが活況を導く起爆剤となることを夢みて止まない。コンサドーレは努力と団結をもって成し遂げることの大切さを教えてくれ、日本ハムは感動と元気を与えてくれた。我々も燃えないわけにはいかない。この一年のさらなる繁栄を祈念する」と述べた。
 来賓祝辞では、深野弘行北海道経済産業局長が、「今年は年始めから原油価格100ドルや株価低落という波瀾があるが、それを乗り越えて明るい年になってもらいたい。地域の発展なくして国の発展なしが今年のモットーである。地域資源活用プログラムでは、それぞれの地域の農産物や観光資源などを上手く活用して新しい事業を興したり企業に元気を出してもらうよう進めている。産業クラスター構想では、IT産業を日本経済を背負っていく産業として北海道として育てていきたい。北海道のIT産業は2006年は前年比17%の伸びで3,800億円になっている。今年は地球環境の年ということでサミットはいうまでもなく京都議定書の約束期間も始まる。環境にも新しいビジネスチャンスがあるので取り組んでいきたい。モノづくりのための人材育成も行う。皆様と一緒に地域の経済を盛り立てていきたい」と述べた。
 次に、高橋北海道知事の代理として出席した江本英晴知事室長が、「今年の幕明けはニューヨーク市場の波瀾があり、北海道を取り巻く環境も厳しいものがある。グローバル化、人口減少、高齢化、エネルギー問題などがあるが、地域の経済や暮らし、環境などについて大きな転換に直面し改革が迫られている。今年から新しい北海道総合計画をスタートし、新生北海道の取り組みをなお一層推進していく。7月には北海道洞爺湖サミットがある。地元としては花と緑とクリーンアップでおもてなしの心で迎えたいと思う。いろいろな形で北海道の経済その他に活力が生まれ、併せて北海道の素晴らしい魅力を国内外に発信していきたい。今年は地域の元気づくりとサミットを含めた環境と調和する北海道の社会づくりをテーマに将来に向かって希望の持てる地域社会づくりに取り組んでいく」と述べた。
 つづいて、上田札幌市長の代理として出席した中田博幸副市長が、「平成19年はコンサドーレのJ2優勝J1昇格、日本ハムの2年連続パリーグ優勝、レラカムイの誕生とスポーツを通して刺激、喜び、活力をもらった。平成20年も素晴らしい成績で私どもを喜ばさせてもらいたい。今年、札幌市では少しでも経済が活性化し産業が発展するように小口でしかも借り易い元気がんばれ資金の創設を考えている。また札幌が世界の文化都市となるよう文化と誇り溢れる街づくりを進めている。印刷関連業は文化を支える産業である」と述べた。
 乾杯に移り、浅野全印工連会長の代理として出席した武石三平専務理事が、「全印工連は業態変革推進プランを提唱してきて、今年は仕上の年になる。印刷媒体の価値を高めるための工夫をし、新しい事業領域の掘り起こしをどのような具体的展開ができるかを提案する研究の準備を進める。また今、各自治体でも取り組みが行われているユニバーサルデザインを推進していく。印刷産業は色、色彩を扱っているがユニバーサルデザインには目が向いていなった。色覚に異常のある人や高齢者にも優しい安全で正しい情報を伝えるための印刷物を提供していく、人と社会に優しい印刷物と作る印刷業界を目指していく」と述べ、乾杯し、開宴した。
 歓談と名刺交換の続く中、中締めで石田誠協議会副会長が、「業界は一致団結して価格転嫁をしていかなければ自滅する。また印刷関連業として北海道洞爺湖サミットの成功のために支援協力を考えるべきである」と述べた後、2008年がサミットを柱に会員企業が少しでも前向きに良くなることを祈念して三本締めで締め、平成20年新年交礼会を閉会した。

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