先日、所用で上海へ行ってきた。
初めて中国に行ったのだが、予想(イメージ)していたより自転車ではなく、オートバイや車の数が多いことに驚いた。
しかも、日本のようにきちんと交通ルールを守って走行するのとは大違いで、人も自転車もオートバイも車も入り乱れて、クラクションが鳴り止まないのにも驚いた。
もたもたしていると、タクシーにも乗れない…。
また、高層ビル群が乱立しており、昔ながらの古い長屋のような住宅とミスマッチなのが印象に残った。
さすが「国際経済都市」とアピールしているだけあって、街そのもののパワーを感じた。
上海では、日本のあるメーカーの合弁会社の総経理をされている方と、上海出身で神戸大学に留学し経済学博士を取得され、現在は上海に戻り貿易会社を経営されている方の講演を拝聴した。
貿易会社の社長様は、日本に留学経験があることから両国の文化やビジネス習慣の違いと最近の中国経済の近況をお話されていた。
中でも興味深かったのは、「世界の工場としての中国の役割は終わりに近づいている」という話である。
それは、中国政府が「農業政策」の改革に着手し、農民が出稼ぎに都市部に来なくてもよくなってきていることが影響しているとのことだった。
人手を多くかけることによって、大量の製品を作り出すことが、今後難しくなるだろうという予測をされていた。
また、国内の製品品質や、求められている製品の価値が変化し、より良い品質を消費者が求めていることと、日本と同じく「小ロット・多品種」化している傾向が年々増加しているそうだ。
オリンピックがありその後、万博を開催した後の中国の経済予測はその方もわからないそうである。