「グリーンプリンティング認定制度」創設
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(社)日本印刷産業連合会・平成18年4月
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環境問題に対する社会的認識の高まりとともに、印刷産業を取巻く社会環境は大きく変化し、環境に配慮した製品作りが求められていることから、日本印刷産業連合会は、日印産連「グリーンプリンティング認定制度」を創設し、4月1日から、第一ステップとして「オフセット印刷サービス」を行う印刷工場・事業所に対して「グリーンプリンティング工場認定制度」の運用を開始した。また同認定を行うための基準となる『日印産連「オフセット印刷サービス」グリーン基準』も改定が行われた。 | ||||||||||||||||||||||||
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グリーンプリンティング認定制度は、平成13年8月に策定した『日印産連「オフセット印刷サービス」グリーン基準』に基づき、客観的証明により認定を行う制度で、印刷産業界全体の環境保全活動を推進すると同時に、社会全体の環境負荷低減と循環型社会の構築に寄与することを目的にしている。
グリーン基準を達成した印刷工場・事業所を認定し公表するとともにグリーン基準に適合した印刷商品に「グリーンプリンティングマーク」を表示し、環境保全活動を積極的に推進する印刷関連工場・事業所、そして環境に配慮した印刷製品のさらなる普及、拡大を目指している。 「グリーンプリンティング工場」に認定されると、認定登録された工場・事業所は、日印産連ホームページなどに掲載、公表され、「グリーンプリンティングマーク」を工場の会社案内、名刺などに自由に使用できる。さらに環境経営に積極的な企業としてクライアントや取引先企業に対して強くアピールすることができ、社会的評価が高まるなど、種々メリットが生まれる。 同認定制度の特徴は次のとおり。 (1)ISO14001と違い、印刷工場としての特性を十分に考慮し、グリーン基準に基づく環境改善の取組結果を審査するもの。 (2)印刷物に関する環境マークは種々あるが、同認定制度は各工程、事業所全体の取り組み、印刷物資材など印刷の環境配慮に関し、総合的観点から認定を行う。 (3)認定に当たっては、第三者からなる認定委員会によって公正・公平に行われる。また認定基準もホームページなどで事前に公表される。 (4)認定を受けた工場・事業所は認定マーク「グリーンプリンティングマーク」を表示することができる。また、認定工場はグリーン基準に適合した「印刷製品」にも「グリーンプリンティングマーク」が表示できるようになる。 (5)認定マーク「グリーンプリンティングマーク」により、環境に配慮した「印刷工場・事業所」「印刷製品」の判別が容易になり、社会の環境保全が一層促進される。 4月1日からグリーンプリンティング認定制度の第一ステップとして運用開始する「グリーンプリンティング工場認定制度」の認定を受けるには、事前に公表されている認定審査申請書、認定評価表チェック結果および所定の添付書類を日印産連グリーンプリンティング認定事務局に提出。認定事務局から委託を受けた認定審査員が申請書審査と現地審査を行う。この審査結果に基づき認定事務局が合否判定を行い、合格した事業所には、認定登録後に認定証が授与される。認定の有効期間は3年となっている。 同認定制度のスケジュールとしては、4月1日から「グリーンプリンティング工場認定制度」運用開始、7月1日から同工場認定申請受付開始、9月頃を予定に第1回認定。また10月からは「グリーンプリンティング製品認定制度」の運用を開始する予定になっている。 そのほか、印刷関連資機材のマーク表示、オフセット印刷以外の各種印刷の認定制度については、随時検討、展開していく。 同認定制度の詳細については、日印産連ホームページ(http://www.jfpi.or.jp)に掲載している。
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