厚生年金からのお知らせ
当厚生年金基金の平成17年度上期の
年金資産運用状況は12.87%の利回り
 平成16年度の決算において、平成12年度から平成14年度の3年間のマイナス運用の最悪の結果により、依然多額の不足金を抱えていることを報告しておりましたが、平成17年度の資産運用は経済市場の株価の上昇により平成17年9月末の修正総合率は12.87%で、総合収益12億49百万円が計上されています。この数値はあくまでも9月末現在の数値であり、今後この数値は株価やその他の市場に左右されますが、基金としては不足金の回復に多少の明るい見通しとなって推移しています。

平成16年度厚生年金の
収支決算は2,359億円の黒字

 社会保険庁は平成16年度の厚生年金及び国民年金の収支決算の状況を発表し、厚生年金は2,359億円の 黒字、国民年金は1,707億円の赤字となった。なお、厚生年金と国民年金を合わせての積立金の残高は147兆3,610億円である。
 厚生年金収支状況をみると、被保険者の増加や年金改正法における保険料率引き上げなどで保険料収入が増えたほか、厚生年金基金の代行返上により基金の原質が厚生年金の原質に移管されたことによる増収等で、収入は前年度比1兆1,717億円増となりました。
 この結果、収入32兆8,477億円に対し、支出32兆6,118億円で、2,359億円の黒字、しかし、厚生年金基金の代行返上による移管金5兆4,000億円の一時的な増収がなければ実質5兆1,495億円の赤字でありました。
 積立金は厚生年金の剰余金2,359億円のほか、業務勘定で生じた剰余金150億円によって2,509億円の増加となり、積立金残高は137兆6,619億円となりました。
 一方、国民年金の収支状況では、被保険者数の減により保険料収入が272億円減少、旧国民年金法の受給者数の減で、基礎年金勘定からの受入れ金が1,459億円減少、運用収入が479億円減少したこと等により、収入は前年度より1,968億円減少しました。支出面では、旧国民年金法の受給者数減に伴う年金給付減などによって、前年度比1,707億円の減少。その結果、収入5兆709億円に対して、支出5兆7,416億円で、1,707億円の赤字となっています。
 積立金は国民年金の不足額1,707億円を捕填したほか、業務勘定で生じた剰余金87億円の繰り戻しによって1,620億円減って、積立金残高は9兆6,991億円となりました。

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