印刷燦燦
やればできる

副理事長・共済事業委員長・札幌支部長 西山 恒夫

大輝印刷株式会社代表取締役社長

 駒大苫小牧高校が北海道に深紅の優勝旗をもたらし、上野動物園をおさえて入場者数日本一の旭山動物園、プロ野球・日本ハムの大奮闘、また外国人観光客が急増しているといわれている「試される大地 北海道」が、力をつけてきている。
 夏の甲子園では、駒大苫小牧高校が全国制覇し、多くの道民が「今年の北海道最大のニュース」と口をそろえる。たかが高校野球ではあるが、前年の流行語にもなった「たかが」をあなどることはできない。高校球児の快挙は「やればできる」の気概・勇気・感動を全道民に教えてくれた。それは必ずしも、目先の経済効果だけではない。
 北海道経済の好転はまだまだ先の話かもしれないが、拓銀破綻の頃の悲観論一色と比べれば明らかにムードは変わったと思う。
 北海道日本ハムファイターズの活躍の道内経済への波及効果は、民間シンクタンクの発表によると200億円といわれている。また就業者数1,524人の増加となり雇用効果も現われている。今後のファンの拡大とともに「道民球団」になりえるかである。そして「本拠地北海道」の意識を定着させたいものだ。
 平成15年「工業統計」速報によると、札幌市の製造業の中では「印刷・同関連業」は1,019億円の出荷額であり、第1位は「食料品」の1,957億円で、「印刷・同関連業」は札幌市において第2位の製造業である。
 中小企業は長引く不況であるが、創意と工夫により発展の方向にもっていけると思う。雪と寒さの厳しい自然の中からこそ生まれる、北海道人の忍耐強い精神力を生かしていきたいものだ。

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