日印産連「2004印刷の月」記念式典開催
   日印産連主催の「2004年印刷の月」記念式典が9月16日午後4時30分から東京都千代田区のホテルニューオータニで政官界、産業界から来賓を迎えて、会員10団体の会員と関連業界人ら700余名が出席し盛大に開催された。記念式典では「2004年印刷の月」アピールと、印刷功労賞、印刷振興賞、特別賞の日印産連表彰と第3回環境優良工場表彰が行われた。  

 記念式典に先立つ午後3時30分からスポーツ・キャスターの青島健太氏による「スポーツに学ぶリーダーシップ」と題する記念講演が行われた。
 記念式典は、午後4時30分から山口副会長の開会の辞で始められ、藤田会長があいさつに立ち「日本経済は回復基調であるが、原油高など不安定要素を抱えており、中小企業が多い業界全体としては厳しい状況が続く」としながらも、「本年も業界挙げて印刷の月の諸行事を開催できることは、誠に大きな喜びであり、会員団体はもとより、関連業界、各界皆様のご支援の賜と厚くお礼を申し上げる」と述べた。
 そして、「この『印刷の月』は、印刷産業の活動を広く社会に理解・認識していただくための普及啓蒙期間として、印刷産業人が社会的、文化的使命と役割の認識を高め、印刷産業の一層の発展に向け、ともに努力することを確認する機会でもある。全国各地で多彩な行事を開催することは、印刷産業のイメージアップと地域活性化に大いに役に立ち、意義あるもの」と改めて意義を説いた。
 日印産連表彰と環境優良工場の受賞者に敬意を表したのち「大きな変革期に、対応する経営情報を提供し、業界の経営基盤拡大のためにも業界団体の役割が一段と増すものと思われる。傘下10団体との密接な連携のもと、積極的な運営に努力する所存」と結んだ。
 来賓を代表して経済産業省の豊田正和商務情報政策局長が「印刷の月という呼称が珍しいし、文化産業にふさわしいネーミングであると思う」と評し、「IT化は従来の印刷と形を変えて進展しており、大変な反面、ITを活用することによって、高付加価値化の事業機会が出てくると思うので、コンテンツ分野にどんどん入っていただきたい。また、環境にやさしいということは競争力強化につながるものだ」とし、IT化と環境の二大課題への対応を訴えた。
 浅野日印産連副会長が「印刷産業が『情報・文化・生活価値の創造を目指して』というスローガンに相応しい産業として発展し続けるために、常に変動する内外の環境に果敢に挑戦し、現状を打開するための変革に勇気をもって対応するために、より一層力強く、業界基盤強化のための事業活動を展開することを表明する」と2004年印刷の月アピールを発表した。
 このあと表彰に入り、日印産連表彰の印刷功労賞9名、印刷振興賞19名、特別賞1団体、ついで環境優良工場の経済産業大臣賞1工場、経済産業省商務情報政策局長賞2工場、日印産連会長賞3工場、日印産連奨励賞7工場を表彰した。北海道からは中西弘也氏(北印工組顧問)が印刷功労賞を受賞した。
 受賞者を代表して印刷功労賞を受賞した今野敦之氏((株)ユーメディア)が「受賞はうれしいし、名誉なこと。20周年を迎える日印産連のために尽力するとともに、他の模範となる環境優良工場としてさらに頑張っていきたい」と謝辞を述べた。
 最後に、新村副会長の閉会の辞で記念式典を終了した。

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