就任あいさつ

理事長 岡部 康彦

 このたび、岸洋理事長の後任として北海道印刷工業組合の理事長の大役をお引き受けすることになりました。
 創業25年を迎えたばかりの若輩者にとっては身に余る光栄であるとともにその任の重さに改めて緊張をしております。
 昨今の経済環境は、先行きの全く見えない暗黒の中にあり、私どもの業界もまさに海底トンネルのど真ん中にいるのかもわかりません。価格破壊とも言える激烈な価格競争に加え、顧客ニーズの多様化、急進する技術革新への対応等向かい風がまともに吹き付けております。
 しかし、この向かい風を追い風にするため、私どもはただ単に印刷技術を売るのではなく、知識や知恵で印刷効果を高める付加価値を探求しなければならない時代に入っております。
 これからは、組合員の皆様が切磋琢磨を重ね、一日も早く、向かい風を追い風に変え、漆黒の海底トンネルから抜け出すよう頑張っていきたいものです。
 このたびの理事長拝命は、そのために私に与えられた責務として受けとめ、一生懸命、努力を重ねて参りますとともに組合員の皆様の黒子として身を粉にして走りまわる覚悟をしております。
 私は、活動の基本として、次の二つを柱として行きたいと考えております。
 一つは、北海道印刷工業組合を政治力を兼ね備えた充実した意義ある団体へと発展させて行くことであります。国や道をはじめとする行政へストレートに意見が言える強い団体にしていきたいものです。
 もう一つは、私ども印刷業界は社会に如何に還元し、如何に貢献しているかを、多くの人々に知ってもらえるようにすることであります。
 この二つを礎として、任期中の重責を全うして参ります。
 浅学菲才の身ではありますが、60余年の伝統をもつ北海道印刷工業組合の使命達成とさらなる発展、そして組合員の皆様の繁栄のため、微力を尽くすつもりでありますので今後なお一層のご指導、ご叱正をお願い申し上げます。