平成１３年工業統計・産業編から３人以下の推計を含む全数の業種別にみる事業所数、従業者数、出荷額の推移は次の通り。
◆印刷業
　事業所数は２万８，５５３社で前年比６．３％減で、平成９年以来再び３万社の大台を割り込んだ。従業者数は３３万７５２人で同２．５％減となり、１事業所当たり平均１１．６人となった。出荷額は６兆９，４７８億７００万円で同１．９％減で、平成２年に７兆円を越えて以来、１１年間にわたって７兆円台を維持してきたが、平成１３年で６兆円台に後戻りした。
　過去最高を記録したのは平成９年の７兆７，１７２億９，４００万円で、その時との比較では約７，７００億円も減少したことになる。平成１０年から１１年で５千億円減少したのが大きい。
　しかし、１人平均の出荷額では２，１００万６千円で、前年比０．６％増とわずかに伸びている。
　◆製版業
　事業所数は３，８５１社で前年比８．７％減少した。従業者数は４万４，４４３人で同４．８％減、出荷額は６，０４８億９，２００万円で同４．０％減であった。ここ数年、製版業の数値は減少傾向が激しい。出荷額で６千億円を何とか維持しているといった状況だが、１人平均では１，３６１万１千円で前年比０．８％増と上回った。
◆製本業
　事業所数は２，６５１社で前年比３．６％減少したものの、従業者数は２万６，０２５人で同２．９％と増えた。また、出荷額が２，５７３億１，８００億円で同２．２％減少し、１人平均でも９８８万７千円と同５．０％減と落ち込み、１千万円台を下回る結果となった。
◆印刷物加工業◆
　事業所数は２，２５２社で前年比５．０％減、従業者数は１万５，０２８人で同０．３％減となり、出荷額は１，３６９億３，４００万円で同２．６％減といずれも減少した。１人平均出荷額は９１１万２千円となっている。
◆印刷関連サービス業◆
　事業所数は２６７社で前年比５．７％減少したが、従業者数は２，３７４人で同１４．６％増、出荷額は２３９億７，４００万円で同７．１％増えた。１人平均出荷額は１，００９万９千円となっている。
　印刷産業全体の出荷額は７兆９，７０９億２，５００万円で前年比２．１％減となり８兆円を割り込んだ。
　また、関係業種の出荷額の動向をみると、紙製造業は２兆９，７５０億２，９００万円で前年比５．３％減で３兆円を下回ったほか、新聞業が２兆６，２２６億３，７００万円で同０．４％減、出版業が２兆１，６５２億５，２００万円で同５．１％減、インキ製造業が２，３８５億６，５００万円で同３．４％減、写真感光材料製造業が９，３０７億２，４００万円で同１０．７％減、印刷・製本・紙工機械製造業が５，６５３億２００万円で同１３．６％減となっている。