昭和62年7月31日、貴重な湿原を保護する目的で指定された日本で一番新しい国立公園。湿原の広さは約21,000ヘクタールで日本最大の湿原。昔は古釧路湾と呼ばれた海で、湿原の原形は3千年前にできたと言われている。この広い湿原の中には天然記念物のタンチョウをはじめ氷河期の生き残りの貴重な動物や植物が多数生息しており、湿原周辺の丘陵には遺跡が数多く存在し、屋根のない博物館ともいえる。展望台から見る湿原の水平的景観はアフリカのサバンナを連想させ日本離れしている。 |
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屈斜路カルデラと阿寒カルデラがつくる、湖と火山と原生林の織りなす景観に優れ、昭和9年12月4日国立公園に指定された。この公園の魅力はマリモで有名な阿寒湖、世界的な透明度を誇る摩周湖、屈斜路湖の阿寒3湖をはじめ、ペンケトー・パンケトー・オンネトーなどの美しい湖や沼、雌阿寒岳・硫黄山など活火山、雄阿寒岳・摩周岳・藻琴山などの山岳、山と湖の間を埋めるエゾマツやトドマツなどの亜寒帯の原生林で温泉も豊富に湧き出している。 |