年頭あいさつ
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年頭にあたって 北海道印刷工業組合
理事長 岸 洋 あけましておめでとうございます。 皆様にはご壮健で新しい年をお迎えのことと存じ心からお慶び申し上げます。 昨年中は、組合事業推進に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 21世紀のスタートの年でありました2001年は、米国における同時多発テロ等予測のできない事態が勃発し、全世界を驚愕と戦慄の渦に巻き込みました。加えて、日本経済を取り巻く環境は、小泉内閣の誕生で活況を期待いたしましたが、株価の下落、金融機関の不良債権処理、大型量販店の経営破綻、狂牛病問題等ネガティブな話題に終始しました。道内においては、信用金庫の経営統合、信用組合の経営破綻、太平洋炭鉱の閉山という先行きが憂慮される事象が表面化し安定感を欠いた年でもありました。 印刷業界におきましては、デフレ経済現象の渦中にあり価格の変動が激しく混迷を極め、著しく収益が低下している中、デジタル化の進展によりお客様のニーズが大きく変化し、企業存亡の分岐点にもなりかねない大きな転換期を迎え、経営の維持・発展に苦慮した1年でありました。 このような過酷な状況の中にありましても、皆様のたゆまぬ経営努力により企業の振興・隆盛を期しながら、新しい年を迎えられましたことはご同慶に堪えません。 昨年、当組合では、長年の目標でありました青年部会を正式に発足することができました。厳しい情勢の中で、印刷産業が生き残り、発展し、魅力あふれる業界であり続けるためにも若い人達の力は必要であります。青年部会発足により活動の基礎が築かれましたので今後の力強い飛翔を大いに期待したいと思います。 また、これまで8年に亘り開催して参りました「北海道総合印刷機材展」をIT時代にふさわしい展示会として装いを新たにして開催しました「’01北海道情報・印刷産業展」も関係各位のご支援ご協力により盛会裡に終了することができました。 暗い話題の多かった2001年でしたが、12月1日、ロイヤルウエディングから8年、冬の清々しい青空のもと多くの国民が待ち望んだ敬宮愛子内親王が誕生し、明るい歳末となり2002年へ夢と希望を託す光明となりました。 21世紀を迎え、社会全般にわたる情報化が一段と進展し、IT革命など予測を越える高度情報技術の進歩は驚くべきものがありデジタルネットワークは日常的に密度を高め、これら急速な変化への対応が極めて重要になってきております。 北印工組は、本年も、目まぐるしく変化を続ける社会・経済環境を十二分に踏まえ、組織の拡大、広報活動の強化、明日に向かって「魅力ある業界づくり運動」の展開、「印刷の月」行事の開催、共済制度の推進、財政状況の検討を事業の柱として、組合員企業がグローバル化とIT化に対応し、事業領域の拡大を推進し、発展が図られるよう諸事業を積極的に展開して参ります。 さらに、8月には、釧根支部の主管により3年振りに釧路市において「第26回北海道印刷業者大会」が開催されます。全道の組合員が一堂に会し、直面する諸問題を討議し、経営基盤の安定強化を図り、組合員の親睦を深め、連携をより強固にし、共創ネットワーク構築の橋渡しの契機とするため、全力を傾注して成功に導かなければなりません。どうか皆様の絶大なご協力をお願いいたします。 21世紀の印刷産業は、昨年、日印産連が発表した「プリンティングフロンティア21」に示すとおり情報産業要素と製造業要素を兼ね備えた新しい産業としての「情報価値創造産業」へと変容して行く軌道上にあり、本年も組合員の絆を一層深め、業界秩序を守り、「印刷・情報産業」の一員という自信と権威を持って、企業経営・事業活動を展開して行こうではありませんか。 最後になりましたが、関係諸官庁、各機関、諸団体をはじめ関連業界の皆様の一層のご支援をお願い申し上げ、希望に満ちた新しい年が皆様にとりましてより佳い年となりますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。 |