2001全日本印刷文化典大阪大会が盛大に開催される
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2001全日本印刷文化典大阪大会が「無限に広がる印刷文化」をテーマに、9月20日から22日までの3日間、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪および大阪国際会議場を会場に開催された。今年の文化典は、CISコンファレンスや印刷の歴史に関する展示会など数多くの新しい事業を行い、21世紀の幕開けを飾るにふさわしい内容となった。
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記念式典は、9月21日午後3時からリーガロイヤルホテル大阪で開催された。開会に先立って、ニューヨーク同時多発テロの被害者に対して全員で黙とうを捧げた後、岩田近畿地区印刷協議会会長が「21世紀最初の文化典である2001全日本印刷文化典を、全国から多くの全印工連の仲間を迎え、ここに開催することができた」と感謝の言葉を述べ、開会を宣言した。 国歌斉唱、印刷文化の歌独唱と続き、南 文化典大阪大会第四部会長の先導で印刷産業人綱領を唱和した。 開催工組を代表して井戸全日本印刷文化典大阪大会実行委員長・大阪府印刷工業組合理事長が壇上にあがり「大阪はさまざまな面でハードの都市基盤整備が進められてきたが、一方でこれらを有効活用するソフト面での対応が遅れているため地域の活性化が遅れていた。雇用問題をはじめさまざまな面で停滞している大阪の活力の向上に、われわれも努力しなければ、地場産業である印刷業界の地位向上は望めない」と大阪の現状を説明、「大阪大会を開催するにあたり、大阪の決意を申し上げ全国の皆様と手を携えて、『無限に拡がる印刷文化』をテーマに業界の活性化を図り事業領域の幅を拡げたい」と述べた。 次に中村全印工連会長が「印刷文化の開花には、企業領域の進展と共創ネットワークの構築が不可欠である。20世紀、われわれはハード面充実の成功を見たが、その結果、競争は激化し価格破壊を引き起こした。 われわれの印刷業は、20世紀は製造業、第2次産業であった。21世紀を迎えたわれわれは、ソフト・サービスの領域に業態を移行させなければならない。移行といっても過去を捨てるのではない。ハード面などわれわれが培った財産をベースとしながらも、ソフトサービスに変化しなければ印刷業界は次の段階に進むことはできない。 特に提案営業やソリューションビジネス、情報発信ができる情報コミュニケーション企業への進展は不可欠だ。難しく考えがちだが入り口は簡単なこと。顧客といかにコミュニケーションをとるか。コミュニケーションを通じて顧客のニーズをつかみ対応していく、この延長線上に情報コミュニケーション企業がある。ただニーズに対応するといっても1社では限界がある。自社で対応できないものは仲間の協力を得ればよい。これが共創ネットワークのスタートである。 共創ネットワークを構築し個々の企業の事業領域が拡大すれば、業界全体のパイも自ずから拡大する。共創ネットワークはもともと日本民族、大和民族は、名前の示す通りもともと持っているものだ、と信じている」とあいさつを述べた。来賓紹介、平沼経済産業大臣、太田大阪府知事、磯村大阪市長ら来賓の祝辞と続き、表彰式に入った。 表彰式では、印刷産業発達功労者2人、印刷関連産業功労者1人、組合功労者36人、優良従業員160人を表彰した。北海道からは、組合功労者として辻安太郎氏、竹沢光雄氏、角鎮夫氏、木田恒夫氏の4氏、優良従業員として1名がそれぞれ栄えある表彰を受けた。受賞者を代表して印刷産業発達功労者の千種信男氏(徳島県)から謝辞が述べられた。 印刷産業発達功労者には、千種氏のほか新津隆次氏(東京都)が選ばれ、印刷関連産業功労者では宮城荘三郎(社)日本印刷技術協会顧問、印刷機材輸入協議会顧問が表彰を受けた。 祝電披露に続き、網野文化典大阪大会第一部会長が「全印工連2005計画を軸に切磋琢磨し、経営基盤を確立し、印刷・情報産業として21世紀の社会に貢献することを誓う」とする印刷文化典宣言を発表した。 また、次期印刷文化典開催地代表あいさつでは、担当工組を代表して今野宮城県印刷工業組合理事長があいさつを述べた。「今を刻み、夢を彩る印刷文化」をテーマに開催する宮城県大会について今野理事長が「仙台らしい大会にしたい。初秋の豊かな自然と東北人の人情味をもって皆様を歓迎したい」と述べ、多くの参加を呼び掛けた。式典は、奥村文化典大阪大会第八部会長の挨拶で閉会した。 |
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