北海道印刷工業組合青年部会発表会式
第7回北海道青年印刷人フォーラム開催

北海道印刷工業組合は、9月6日午後5時から札幌市中央区のセンチュリーロイヤルホテルで青年部会発会式と第7回北海道青年印刷人フォーラムを道内から青年印刷人80余名の出席のもとに開催した。青年部会の発足は、厳しい経済状況の中で中小印刷業が生き残り、発展し、印刷業界が魅力あふれる産業としてあり続けるためにも青年印刷人の連帯と交流が不可欠であることから実現した。フォーラムでは札幌テクノパーク協議会副会長の川辺春義氏を講師に迎え、「IT革命で印刷業はどう変わるのか」をテーマに講演会を行った。また、当日は来賓として、北海道中小企業団体中央会の田代企画調査部長、成田主幹、全印工連の磯野専務理事、鈴木全青協議長、登坂同副議長が出席した。

はじめに行われた発会式では、最初に、岸理事長から「北印工組に青年部会を創ることが長年の目標であった。そのため全印工連全青協に議員を派遣し、道内の青年印刷人の交流の場として北海道青年印刷人フォーラムを開催して来た。今年、青年部会が正式に発足したことより北印工組の活力の基礎を築くことが出来たと考えている。積極的に意見交換をし、各支部に持ち帰っていただきたい。」とあいさつが述べられた。
 次に、来賓祝辞に移り、北海道中小企業団体中央会の田代部長から青年部会の果たす役割等の紹介を交えながら祝辞が述べられた。全国青年印刷人協議会の鈴木議長からは、「北海道は広くてコミュニケーションが取りづらいだろうが、青年部会の元気のない業界は駄目になるので北海道の印刷業界のためにがんばってほしい。」とエールが送られた。
 つづいて、青年部会を代表して、村本部会長(北海道撮影社)が「広い北海道でどのようにコミュニケーションを取るのか、そして私たちに何ができるのか課題が多いが、インターネットやEメール等を活用し、情報交換や議論をし、私たちなりの発想と活動で北海道の印刷業界の発展に役立てるよう微力ながら頑張っていきたいと思う。印刷業界は大きな変革を求められており、その方向性を見出すことが難しい時代になっている。そのような中で北海道という地域性、役割を考えた活動が必要であり、ブロックの意見を集約していきたい。そして、青年部会の活動には、経営者の皆様と組合関係者の方々のご理解とご協力をお願したい。」と抱負と述べ、発会式を終了した。
 続いて行われた第7回北海道青年印刷人フォーラムでは、札幌テクノパーク協議会副会長の川辺春義氏を講師に、「IT革命で印刷業はどうかわるのか」をテーマに、デジタル化やITの進展により分野によっては紙媒体が激減し、また、顧客のITレベルが向上し、印刷営業マンが話についていけないなど顧客側から見た厳しい話をした後、製作工程の変革や電子商取引についてふれ、対策として原価管理の徹底、ネットワーク環境の整備、人材の育成などの必要性が挙げられた。講演の後、当日の参加者に対する札幌テクノパーク協議会のIT無料相談についての紹介が行われ、最後に全印工連の磯野専務理事から、青年部会の発会に対するお祝いと今後の青年部会の活動に対しての激励の言葉が贈られた。


目次へ戻る